副業の選び方
1.「うまい話」には近づかない
副業について調べると、「確実に儲かる方法を教えます!」と謳うセミナーや情報商材が多くヒットします。しかし、こういう話の多くは詐欺であると思っていいでしょう。「絶対」と言い切れるビジネスはこの世のどこにも存在しないからです。仕事は、常に失敗や倒産のリスクを抱えています。たとえ理論上はうまくいっても、世界情勢や法律の変更によって、ビジネスに影響が及んでしまう可能性を予見することができない以上、ビジネスで「絶対」と言い切ることは不可能です。「絶対」を謳っても根拠がありません。どんなに心惹かれる内容であっても、手をつけるべきではないでしょう。
どうしても諦めきれない場合は、発信者の経歴に不信なところがないか確認し、会社を立ち上げているなら財務諸表を探してみてください。また、セミナーや情報商材が提供している内容と似たようなことをやっている企業や個人事業主を探し、どういったビジネスモデルが想定できるのかじっくり検証し、いくつか仮説を立てておくことをおすすめします。どの情報にもアクセスできず、セミナーや情報商材だけがポンと置かれているだけならば、手を出すのはリスクが高い行動だと理解したうえで踏み込む覚悟を固めましょう。
2.スキル・知識を高められる仕事を選ぶ
お金を稼ぐことが前提であれば、時給制の仕事を選ぼうと考えるかもしれません。もちろん、手持ちをつくるため、一時的にダブルワークやトリプルワークを行なうのはいいかもしれません。しかし、こういった仕事は自分のスキルや知識をのばしてくれる仕事とはいえないことが多く、長く続けるデメリットもあります。
副業を選ぶときには、自分にとって勉強になる仕事という基準で選び、はじめは「うまく行けば収入が手に入る」ような仕事からはじめてみましょう。本業があれば、過度にお金の心配をする必要はありませんから、長期的な目で見て、自分自身に投資を行なうほうが効率的です。
例えば、コミュニケーションスキルがあるなら販売を始めてもいいし、調べ物が苦にならないという性格なら文章を書いてもいいでしょう。
3.「人のためになる」から考える
副業探しで大事なのは、「得意」を探すことであり、「好き」や「やりたい」から絞り込まない、という点です。自分の好きなこと・やりたいことではなく、人のためになるようなことを基準に考え、そこから自分ができることを探すほうが、副業をお金に変えやすいからです。本業でも、はじめはイヤイヤやっていたことが、だんだん楽しくなり、やりがいを感じるようになったという経験があると思います。それは副業でも同じですが、本業と違って自ら気の進まないことにチャレンジする精神が必要になります。